ヘテロティス(ナイルアロワナ)の魅力と飼育方法

飼育方法
https://tropicalfish-online.com/2019/03/17/01aaa015/

ヘテロティス(ナイルアロワナ)とは?

ヘテロティス(ナイアルアロワナ)は、アロワナ目アロワナ科に分類される古代魚です。分類上はアロワナですが、アロワナよりもピラルクーに近い種類とされています。観賞魚としても古くから人気があり、特に大型のアフリカ水槽には欠かせない種類となっています。

ヘテロティスはどこに住んでいる?

ヘテロティスはもともとアフリカ大陸を流れ地中海に注ぐアフリカ最長級の河川であるナイル川に生息していました。その後食用としてコンゴ川やニジェール川、チャド湖、トゥルカナ湖などに放流されて以降、定着しています。

ヘテロティスの特徴は?

ヘテロティスの特徴は、アロワナ目の中で唯一のプランクトン食ということです。自然界では砂の中の微生物を食べて生活しています。他のアロワナ口が水面に浮かぶ餌を取るため上向きなのとは違い、ヘテロティスの口が下を向いているのはそのためです。また、必要に応じて空気呼吸もできます。

ヘテロティスの大きさ

ヘテロティスは大型魚に分類され、自然界では1メートルほどにまで成長します。ただ飼育下ではそこまで大きくなるのは稀です。

ヘテロティスの飼育方法

ヘテロティス飼育設備

自然界では大型になる種類ですが、飼育下ではそれほど大きくならず、加えて成長速度も遅いため90cm水槽でも長期飼育が可能です。ただ、自然界では砂を漁って餌を探すことからその習性が残っており、ガーネットサンドなどの砂や砂利を敷いて飼育することをお勧めします。砂を漁ることができないと、ストレスを貯める傾向があり、場合によっては早死にすることもあります。

ヘテロティスの餌

自然界では微生物、ボウフラや小さな甲殻類を食べていますが、飼育する際は冷凍赤虫、人工飼料を砕いたものなどを与えます。ヘドロの沈殿槽などで飼育することも可能ですが、他の熱帯魚との混泳を考えた場合、人工飼料を与えることが最適といえます。

当店では、もともと粒状のおとひめを砕いて与えています。写真はおとひめ5mmです。おとひめを袋にいれて、上から硬いもので叩いて砕いていきます。

おとひめを砕いたものがこちらです。この程度まで砕けばヘテロティスが食べれるようになります。慣れてくれば粒状のものも食べれるようになりますが、しばらくは砕いたものを与えましょう。またおとひめを食べない場合や食が細い場合、冷凍赤虫と併用して与えることをお勧めします。

ヘテロティス飼育の注意点

ヘテロティスは体調を崩すと回復するのが難しい傾向にあるので、普段から適量の餌を与え、注意深く観察することが必要です。泳ぎ方が変になったり、餌を食べないという場合には、飼育環境を見直す必要があります。

白点病

他の熱帯魚同様、白点病にかかる恐れがあります。早期発見の場合は完治する可能性が高いので、すぐに対処しましょう。基本的に白点病は水温を高め(28度から30度)に設定し、0.5%程度の塩分濃度で塩浴を行います。それでも改善しない場合は薬浴も行って完治させて下さい。

ヘテロティスは混泳できる?

ヘテロティス自体は比較的大人しい熱帯魚であり、混泳は可能です。店舗でもアジアアロワナ、ポリプテルスなどと混泳させています。混泳させる場合は少数でなく、多数同時に混泳させることが必要です。特に1対1など水槽に魚が少ない場合、喧嘩が起こりやすく混泳に失敗する可能性が高いです。ヘテロティス同士の混泳についても2匹で混泳させる場合よりも3匹以上で混泳させた方が成功する可能性は高まります。ただ混泳の場合、争いが起こっていないか普段からチェックすることと、餌が全員にいきわたっているか確認が必要です。

まとめ ヘテロティス飼育について

ヘテロティスは他のアロワナにない魅力がつまった熱帯魚です。独特な食習慣を持っているため他の熱帯魚とは違った飼育が求められますが、慣れてしまえば普通の人工飼料も食べるため十分に飼育可能な熱帯魚です。また飼育下では大きくなりすぎないため、90cm水槽でも長期飼育が可能な点も人気のある秘密です。

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